幸せの見つけかた
「おーい! なにボケッとしてんだよー。」



哲也の声で、我に返る。




「あっ、悪りい。」



「…変なやつ。 これ、今夜の会場と時間な。」



「おう。」



メモを渡され、ポケットに入れた。










「佐藤。」



俺を呼ぶ声がして、顔を上げた。



「あっ、上野さん。お久しぶりです!」



立ちあがり、頭を下げた。




「元気そうだな。」



俺の肩をポンッと叩いて爽やかに笑うこの人は、上野竜彦さん。



俺の、元上司。



入社した時に沢山の事を教えてもらった、大先輩。



今は、違う部署にいるんだけど。






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