幸せの見つけかた

「今日は、どうしたんですか？」




「んー…。実は、ちょっとお前に頼み事があってな。　これからしばらく、俺の仕事を手伝って欲しいんだ。」




「上野さんの仕事を…　ですか？」



「まぁ、俺も今日言われた、新しい仕事なんだけど。ちょっと人手が欲しいんだ。ここの部長には話しを通して、お前を借りる許可はもらったから。…いいか？」



「分かりました。」




上野さんは仕事もバリバリで、この人を目標に俺も頑張ってきた。



また一緒に働けるのは、嬉しい。





「早速なんだが、今日の午後から出るから。一緒に来てくれ。」



「分かりました。…あっ、上野さん。俺今夜は…ちょっと…」



「あー、大丈夫。今日は夕方には終わるから。」




そして出発の時間を確認すると、上野さんは戻っていった。






「何だろうな、上野さんとの仕事って。」



やり取りを聞いてた哲也が、寄ってきた。




「さぁ…。でもあの人の下で働けるのは勉強になるし、とにかくやってみるよ。部長もＯＫ出してるらしいしさ。」