幸せの見つけかた
 『カンカン』



部屋に、ヤカンを叩く音が響く。




「お久しぶりです、良平さま。」



久しぶりに会う二宮は、穏やかに微笑んだ。




「どういう事だよ。」



「何がですか?」



ジロリと睨む俺に、相変わらずのポーカーフェイス。




「お見合い相手をリストラしなきゃいけないし、13歳も年上だし、俺の事バカにしてるし。 何でこんな出会い方なんだよ。」




「それもお婆さ…」


「またバアちゃんかよ!」





「…そうです。」



にっこり笑ってやがる。






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