幸せの見つけかた
「今も贅沢してる訳じゃないよ? それに、これをやって必ずリストラがなくなるとは、決まってないんだろ?」



男性職員が渋い声で言った。




「確かに、まだ決まってません。でも、まず皆さんがこれをやってくれるかが先決なんです。この案を実行するのは、かなりの努力が必要だと僕も思います。でも…皆さんをリストラせずにすむ方法として僕が思いついたのは… これだったんです。」



静まりかえった空気の中、俺は続けた。



「もし皆さんがやってくれるというのなら、僕は明日の会議で精一杯掛け合ってきます。」






沈黙が続く。




やっぱり無理なのか?












「…やってみましょうよ…。」



声のした方に、顔を向けた。






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