幸せの見つけかた
謝ってばかりの俺の耳に、フフッと笑い声が聞こえた。




「昨日から寝ないで、あの資料作ったんでしょ? 目の下のクマ、すごかったよ。」



「えっ、そんなにひどかったっすか?」




「明日、大丈夫? 風当たり強いんじゃない?」





あぁ… やっぱり分かってくれてる。



俺が不安なこと。




「分かんないですけど、精一杯やってみます。上野さんも理解してくれたし、きっと助けてくれると思います。」




「…そう。あんまり無理しなくていいからね。この事で、あなたの立場が悪くなっても困るから。」



「そんな! 大丈夫です。俺、みなさんのために頑張ります!」




「だから… そんなに頑張らなくても、いいって。」



彼女の笑い声が、肩の力を抜いてくれる気がした。






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