幸せの見つけかた
「うわぁぁーっっ!!」



思わずよろけて、しりもちをつく。




「そんなに大きな声を出さないで下さい。 まぁ、びっくりさせてしまったようですが。」




腰が抜けそうな俺にお構いなく、その人形はヒラリヒラリとテーブルや椅子に飛び移って、近寄ってきた。





俺… 酔ってる?




これって… 夢?




人形が喋って、動いてんだけど。






「大丈夫ですか?」



床から俺を見上げて、微笑む人形。




「おまっ…、お前、何者だよ! 幽霊かよ!」




「失礼な。 私は、妖精です。」



その人形は、ムッとして答える。




「よ… 妖精?…」




「はい。あなたのお婆さま、佐藤ハル様からのご依頼で参りました。」







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