幸せの見つけかた
「ありがと。」



目の前でニッコリ笑う彼女につられて、こっちも顔が緩んでくる。







湯のみをテーブルに置くと、資料の間からチラシが出てるのを見つけた。




「何すか? これ。」



思わず引っ張りだした。




「あー、博物館でやってる遺跡展。行ってみようかと思って。」




「ヨーロッパの遺跡…。香織さん、好きなんですか?」



チラシを見ながら、呟く。




「うん、結構好き。」



「俺もです! これ、俺も行きたいなぁー。」




「これ、明日までだよ。」



「えっ? 明日まで?」



思わずチラシを2度見する。







< 85 / 204 >

この作品をシェア

pagetop