カミレンジャー!
「な!そんなことで正義が守れるとても思っているのか?」


 たぶん無理だと思うよ。


「まぁまぁ、ブルーは今日が初出撃なんですから・・・。」


 いや、長年やっても無理だと思う。


「それもそうだな・・・。仕方ない。今日は私に続いて拳を振るうが良い。」


 子どもに?


「いくぞ~!!」


 いいながらレッドが向かう先は子どもではなく滑り台・・・。


 どうしよう?・・・この人危ない・・・。


「どうだ?」


「ヨクミヤブッタナ。サスガハかみれんじゃートイッタトコロカ?」


 声は滑り台から聞こえた。


 ウソ――――――!!


「当たり前だ。俺たちのモンキーアイはそんなちんけな変装ぐらいすぐに見破って見やる。」


 猿ってそんなに目がいい動物だっけ?


「ナラバ仕方ナイナ・・・コウナレバワタシもホンキヲ出シテ戦ワセテモラウゾ・・・ガ、ソノ前ニ・・・。」


「なんだ?」


「みんなぁ、今日は滑り台はもう使えないよ・・・。」


 いきなり滑り台が動き出して、子ども追い払う。


『エェー!!』


 それに対して沸き起こる子どもたちのブーイング。


 ナンなんだこの集団・・・。


「さぁ、これで思う存分戦えるな・・・かかって来い。カミレンジャー。」


 いやだよ・・・だって、あんた滑り台ジャン。


「当たり前だ。いくぞワイルダー。イエロー、ブルー。俺に続け!!」


 戦闘は開始された。

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