咲かない花
「まーてって!!」
「ややけど?木野は何したいの?ゥチに嫌がらせしたいの??それとも…」
「ちげーっつってんだろ!!」
かなりの声で木野が叫んだ。
誰でもビビるような声だったけど、イライラしていた私は怯えもしなかった。
「違う?どこが?」
「俺…お前に相談があんだよ。お前だって一応女だからサー。」


そ…うだ…ん?? 何の??
てかこいつゥチに相談するほど切羽詰まってんのか??汗
「…相談って…??」
戸惑うのをなんとか抑えて聞いた。

「……の…な……のことな…んだ。」
さっきとは全く逆のちっさい声を出して言い出した。
ていっても聞こえるわけがない。

「聞こえないっての!!ハッキリ言え!!」
「ひかねー?」
「引かない。やから早く言いなさい?」


もじもじしてなーんにも言わない木野にとうとう我慢できなくなった。

そしてやったことは…







どすっ!

「…〜ってぇ…。」

ふん。

私は力一杯鳩尾を殴った。
「んにすんだよ!?」
木野がいきなりの攻撃に怒って私の胸ぐらを掴んできた。
「あんたがなんも言おうとしないからでしょ!!?」
「だからって…殴るかふつう…」
「まぁいいからさっさと言え?」

にこっ♪

木野の話を遮ってものっそい笑顔で言ってやった。
私が聞きたいのは相談内容だ。木野の意見はどーだっていい。

「…引かないんだな!?」
「しつけーぞ。」
「怖い(泣)」
「言え。」
「…はい(泣)」


意外と私…キレやすかったんだなぁ〜(笑)
自分の新たな一面に驚いていたら…。
「俺の好きな奴のことなんだよ!!」
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