あやめ【短編】
ツー…ツー…ツー…………
電話の向こうでは、もう彩芽の声は聞こえてこなかった。
ただ淋しげに、電話の赤いランプが光っていて…………
「…あやめ………ちゃん……。僕も……大好きだったよ……」
唯斗はその場にしゃがみ込んで、涙を流した。
電話の向こうでは、もう彩芽の声は聞こえてこなかった。
ただ淋しげに、電話の赤いランプが光っていて…………
「…あやめ………ちゃん……。僕も……大好きだったよ……」
唯斗はその場にしゃがみ込んで、涙を流した。