あやめ【短編】
「北極星は、いつでも同じ場所で輝いてる…って優作教えてくれた。私ね、人もそうだと思うの。“変わらない気持ちでいつでもあなたの帰りを待つ”。たとえ月日が流れても、同じ場所で同じ気持ちで…
私も優作のそんな存在になりたい。




私…悲しいよ。優作が人を殺したこと。
だってその人にもちゃんと未来があって家族があったはずだよ。


優作だって…そうでしょ?


どうしてあの時これで最後だなんて思ったの?

まだあるじゃない…
まだ未来が…人生があるじゃない!!


だからあなたは…これから償わなければならないでしょ!?」











優作は涙を零す。






「優作は…一人じゃないのよ。」



優作



「私は…今もあなたを愛しています。」





優作








また笑ってほしいんだよ…









「………っ…うう…ああ…」



優作は私の肩を掴むと、声を出して泣いた。


何度も“ごめん”と呟く優作を



私はずっと支えていた。



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