君と。



「じゃあねッ♪」


気がつくと最寄りの駅に着いていた。


私って、こういう時がある。


頭の中で、考えて考えて考えて、結局答えは見つからない。


「はい!!」

と渡された紙には実奈子のメアドが書いてあった。


「ありがと。登録しとくね。後でメールするから。ウチってメールヘタだけど、いちおー気持ち入ってるから」


「アハハ!大丈夫。あたしもメッチャへただから」

と言って笑ってくれる実奈子は天使だ…いや、女神だ…。
とにかくスゴい優しさだと思う。


「ばいちゃー」


「ば〜い」

「んじゃぁー」


5人は別れるとバラバラの道を行った。

ヒュ――――ゥ………


う゛ぅぅ〜…寒ッッ!!


バッ…


………!?

な…に……?


布で抑えられた口からは言葉が発せられない。


「可愛いねぇ〜」


「ヘンタイッッ……!」



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