嘘つき。


……にしても。

どうしたものか…あいつ。

――工藤優衛。

座席表で名前は分かった。

…祈沙の席は近い。

つか、こいつ…
友達いんのか?

一人で居るし…
一人が好きなのか?

探偵がとるような考えるポーズをして、遠くから工藤を見ていた。


「優衛ーー!」


クラスの前のドアから、笑顔で叫ぶ爽やか少年。


…いたのか、友達。

しかも、何か意外な…

人は見掛けによらないな……



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