嘘つき。
「…っはー笑った笑った。てか、何で怪力で体育大会嫌になったの?」
『そ、それは……』
――そう。
あれは…
忘れもしない、中学一年の時の運動会……
『ちょっと、剣悟くん。変なナレーションつけないで』
「あれ?変だったか?いい線いってると思ってたんだけど…」
『いや、そんな悲劇みたいなの起こってないし…』
「んー…ま、そうだよな。全然悲劇ってあれじゃないしな」
……それはそれで…
何だか複雑…