にゃんころ話





ザー






雨は止まない。




たまに通る
車の光が
まぶしい。










なんだ。


あの車。

よろよろ
しながら、
木に向かって


走ってくる。




やめろ。


やめてくれ。





「にゃー!」




声は
届くはずも無く、
雨に
かき消される。




ちくしょう。

ちくしょう!



また
守れないのか?!




いやだ。

絶対に









守る。
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