にゃんころ話
じいちゃん。

もう
離れない。

決して
離れない。


守れなくて
ごめん。

ずっと
傍にいなくて
ごめん。




俺、
じいちゃんの事
忘れてた。


ごめん。


じいちゃんが
いない悲しみ。



あの時俺は
まだ
わからなかったんだ。



じいちゃんが
俺を置いて
どっかに行っちゃった

そう思ってた。




信じたくなくて、
寂しくて、
悲しくて、




記憶を失って



愛を恐れるように
なった。








じいちゃん。


俺、
さっき、


車に
あたった時、


すごく
すごく


苦しかった。


じいちゃんも


あんなに
苦しかったのかな。


もっと
苦しかったのかな。


ごめん。


何にも
わかってなかった。




じいちゃんを
不幸にしてたね。


俺に
できる事は

じいちゃんの
傍にいる事。



もう、
絶対


絶対


離れないから。






そして



ずっと
ずっと
ずっと



俺を
愛して。
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