にゃんころ話
右を見ても
左を見ても



新しい光景。



初めての
世界。



俺は
あまり

自分の
テリトリーを
抜け出した事
がない。


興奮した。


俺には

まだ知らない
何かが

たくさん
あるんだ。









あ。
ここの家、

またクッキーの
焼く匂いを
漂わせてる。










また…?






ふと心に



違和感を
覚える。



しばらくすると、



空き地に
突き当たった。








どくん。








心臓がひとつ
音を
立てた。










「…にゃ…。」
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