にゃんころ話
何だろう。



この場所。




知っている。




何で?

初めてきた
道なのに。


初めて
ここにきた
はずなのに。



心音が

速くなる。



そっと
空き地に
入る。







近くで
子どもの
笑い声が
響いた。






そして、

不法投棄か、

色々な
ごみが
視界に
映る。






目に
ダンボールが
映る。






ダンボールを
初めて
見たわけ
ではない。






ただ、その
ダンボールから

目が離せない。






そっと近寄る。






雨上がりの土が、

優しく俺を

出迎えてくれた。
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