1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
第10話:危険なパーティー
俺も散々遊んできたし、相手に困ったことなんてなかったけど……
「おっはよー! 今日もいい天気だね!」
眩しい日差し。目を細めるとラミカがメガネを持ってきてくれた。
「はい」
「サンキュ」
メガネをかけると、満面の笑みを浮かべる俺の彼女。
――そう、彼女がいるのに。一緒に暮らしているのに!
「……欲求不満ってどういうことだよ」
「へ? 何か言った?」
「何でもねぇよ」
本人に悪気がないのが、一番たちが悪い。無理やりなんて絶対に嫌だし。
どうしても俺が帰ってくるのは夜だから、ラミカは先に寝てしまう。
それなら、朝の今なら……
「お天気いいから、お布団干すよ! 聡ちゃん、どいてどいて!」
「いてっ!」
布団の上であぐらをかいていた俺を押し飛ばして、布団をベランダに干すラミカ。
「この部屋、日当たり最高だね。太陽が気持ちいい。よし、次は洗濯物干さなくちゃ。聡ちゃんは顔洗って。コーヒー入れるから」
……朝からせわしない。朝は無理だ。でも、絶対諦めねぇからな?