1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】



こうやってひとつの布団で一緒に寝ることになるとは全く思ってなかったけどよ…………


静かな部屋にリズムよく聞こえてくる寝息


ラミカの長い髪から甘い香りがして


ソッと親指と中指で毛先を挟んで触れてみた。



……髪って触られた感覚ってあんのかな?男の俺は短いからすぐ分かるけど、ラミカほど長いと分からないんじゃ……



「……何考えてんだ、俺」



バカみたいなこと考えてねぇでもう寝る。あと三時間くらいは寝れるはずだ。



ラミカに背を向けて俺も目を閉じた。眠れないと思っていたのに、やけに心地よくて……すぐに眠りにつけた。



つけたのに……



「あ、聡ちゃんおはよう」


………ラミカは台所の流しをゴシゴシと磨いていて元気よく挨拶してきた。



体を起こして、時計を見るとまだ6時……



「……お前、何時に起きたんだよ?」


「5時! いつもあたし早いよ。貧乏に暇なしってね! 洗い物大量にあったから洗ったからね」



ご、5時!?これから毎朝5時に起きるのかよ?か、勘弁してくれ……




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