1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】
「俺は口下手なんだよ」
「ふーん……確かに聡ちゃんってお世辞言えない感じだよね」
「うるせーよ! てか、お前は食ったのか? また夜は食べないとか言うなよ」
「恒さんにハンバーガー奢ってもらったからお腹いっぱい」
それは昼間の話だろ!?
「でね、やっぱり恒さんについてきてもらって良かったよ。怖い人達にいきなり囲まれたけど恒さん一人でやっつけちゃったよ」
マジかよ。
「怪我は?」
「大丈夫。おかげで荷物も持って来られたし、郵便物もここのアパートに転送してもらえるように手続きできた」
「そっか」
良かった。だけどラミカを狙ったってことは顔を知られてるってことだな。これからも気をつけてやらねーと……
「バイト探しにも付き合ってもらったよ。ここから近いコンビニにしようかなって」
「ここでバイトしろ」
「え?」