1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】



「ラミカ、今すぐ母ちゃんに連絡とれ! すぐに母ちゃんの家に逃げろ!」


「何で? お母さんのほうから落ち着いたら連絡するって言ってたから無理だよ。携帯持ってないし、家電とまってるし。手紙が届くまで居場所なんて分からないよ」


「ちっ! お前の両親クソだな!」



…………は?


はああああ――――!?



「お父さんとお母さんの悪口言わないで!」



あたしがキレるとお兄さんはビックリしたのか目を丸くしていた。


そりゃ、ギャンブルで借金を作ってくるお父さんはだらしないけど、高校進学に反対しないで通わせてくれてる。


お母さんもあたしに劣等感を与えないように、遠足の時だけは奮発してタコさんウィンナーを入れてくれた優しい人……


あたしはバカにされてもいいけど、両親をバカにされるのは許せなかった。






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