約束〜promise〜
1章 再会
「……いッ!ルーイ!!」
「あっ…ゴメン。なんだっけ。」
ここは下町の喫茶店。
ユリはぷうっと頬を膨らます。
「もうッ!人の話聞いてんのお!!」
腕組みしながら睨みつける。
睨みつけてても、ユリは可愛い。
金髪の髪を巻いて、濃いか薄いかわからなくなってきたギャルメイク。
うるっとした目にぷるぷるとした唇。
これじゃあ男がほっておかないだろう。
私はどちらかと言うと、あまりギャルとは連まないのだが、ユリだけは例外だった。
テンションも、異常に高すぎないし空気も読める。
ギャルは嫌いじゃないが、どう接せば良いのかわからなかった。
だから、高校の時もギャルばかりの中、浮きまくりだった私に声をかけてきたのはユリだった。