もう、暴れないで
彼は喧嘩最中の記憶を毎回ぶっ飛ばしているため、騒動を起こしたことなんて何一つ覚えていない。
だからこそ、治らない喧嘩癖。
けれど何よりもの証拠は、彼の傷だらけの拳。
何か騒動が起きたら、私は直ぐに彼の元へ。
そして拳を確認する。
「今回も涼か...。」
最初のうちは涼じゃありませんように。と願っていたけれど、全部の騒動に関わっているため、もう願うことは退学になりませんように。ということになってしまった。
もうそろそろ、危ないと思う。
だから、ねえ。
もう喧嘩癖は直して。