もう、暴れないで
リズムを一定にして走る。
今日は、涼に会えるかも。
下駄箱に付き、涼のクラスを探し、番号を探した。
「靴が…ある!」
珍しい。
…あ、でも分からない。
涼のことだから、ここに靴がありながらも、この靴はただ単に上履きと使っているだけかもしれないから、居ないってこともあるだろうし。
うぅん…。
「とりあえず、屋上かなあ…。」
ポッケから、カギをくるん。と回しながら取り出す。
大抵、涼は学校に居れば、屋上に居る。
出来るだけ屋上に行くことはしたくない。
なぜかというと、屋上は基本は立ち入り禁止。
だから、どこか罪悪感がある。
ちなみに出した鍵は屋上の鍵。
涼にある日突然、黙ってこの鍵を渡された。