僕色､君色。

プロローグ

ねぇ、瑞希？
あたし瑞希が好きだよ。


どうして人って、
失わないと気づかないんだろう。

それがとても大切なものだったってことに。


あたしはこれからもずっと瑞希を想う。
そして涙を流す。君色の涙を…


瑞希が涙をふいてくれるまで待ってるから。
ずっと、ずっと、ずっと。