貴方だけー短編ー
いつも、どんな時も
誰よりも私を応援してくれたのはママだった。
初めて敬葉を好きと打ち明けた時とても喜んで応援してくれた…
なのに何でそんな事言うの…?
いつもみたいに微笑んで
「希花。自分に素直に生きなさい。」
って言ってくれないのっ!?
涙は止まる事を知らない。
そしてとうとう私は…
「いやぁぁぁぁぁぁっ!どうしてっパパもママもそんな事を言うのっ!ック…フゥ…いつも応援してくれたじゃないっ!ママもパパも敬葉と私が嫌いなのっ!?」
取り乱す私に敬葉が…
「希花っ!落ち着けっ!大丈夫だからっ!」
「いやっ!敬葉と暮らすぅ…ヒック…ウゥ…ウヮァーンっ!」
誰の言葉も耳に入らい。
すると、敬葉が。
「もう、いいかな…?こいつもう何も耳に入らないと思うんだけど…苦笑」
するとパパが
「あぁ。そうだな(笑)希花の本気さも分かったしな。」
…ぇ?
「そうねぇ。敬葉、希花を頼んだわよ!」
「当たり前!」
え?どういう事っ!?
意味わかんないっ!
「…どう、いう事?」
「ごめんね希花。1度こういうのやってみたかったの。だからね?2人の同棲にも賛成だし、むしろ早く敬葉のとこにお嫁にいって欲しいくらいだもの☆」
「何そ、れ…?私騙されたの?ねぇ?反対しないのっ!?ねぇっ!」
「希花落ち着け!今までのは2人の遊びだ。だから俺達一緒に暮らせる。」
遊びで…良かったっ…
「希花ごめんな?俺2人止めたんだけど聞かなくてさ…」
私は一気に力がなくなり
へなへな〜と敬葉に倒れこんだ。
「まぁ、一件落着という事でご飯でも食べに行くかっ!」
と敬葉パパの一言で私達は
ご飯を食べに家を出た。