君からわたしへ
No.1…左手首の印し

スイッチをいれたばかりのストーブは
石油臭さ混じりの温風を出す。

「…石油、大嫌い」
そう言って鼻をつまむ私の横で君は笑いながら頷いた。

君に私が告白をして付き合い始めたのは去年の6月27日。

とにかく楽しかった。こんなに誰かを好きになれたのは15年間で初めてだった。

でも、今年の1月8日にこの恋愛は一回終わりを迎えた。

理由は、また後ほど。
でも悪い終わり方ではなかった
と、私は感じている。

だから、君はまた私の隣に帰ってきてくれたんだと思う。

飯塚達哉、私の大好きな人。

今日は2月14日が新たな記念日となって、まだ2週間が経った位だ。


「最近、ずっと家に来るけど大丈夫なの?」

「余裕だし」

「そう、ありがとう…」


「おう、気にすんな!!」

私たちは俗に言う受験生。

しかも受験を来週に控えている
私は合格内定を貰ったため、少し余裕があるが達哉は来週が勝負である。
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