【完】無知な彼女の周り
主人公と仲良くなるって決めたものの、素の私は全然普通の子じゃない。めだ立たないようにと適当にあしらってきた私は、表だけ明るい性格。人がいなくなるとすぐ笑顔も消えるし、顔つきだって変わってる…つもり。一応、自分をつくってる。
「あ、今日転校してきた可奈子ちゃんだよね?私、遥花。学校の事分からないだろうから何でも聞いてね」
「え、うん。ありがとう」
陽気に話しかけたら、何とか好印象になるかな?
あ、そうだ。印象付けしないと。
「ねぇねぇ、知ってる?
この学校にはねぇ4人の王子様がいるの」
「そ、そうなの?」
「みんなイケメンなのよー
アイドル並みってヤツ」
「へぇ…」
お、少し興味ある感じか
それはよかった
もしかして、
話し進めるのも私の役目?
ま、やってみるか。