【完】無知な彼女の周り



なんとか大まかな
飾り付けが完成した…


これじゃあ、最近
みたいな書き方してますが、ほんとは1ヶ月もかかった……

そんなに手間のかかる事してないのに…

しかも
この1ヵ月なんにも進展が無かった…
なんとなくだけど、主人公の役を私がやってる気がするんだなぁ最近…
いや、自意識過剰って思うだろうけど、何回か主人公だったらって事が私の身に降りかかってきたからさ、
なんか、最近の私、目立ってきたなぁ…
外から見る傍観者でいたはずなのに…
これからは目立った行動は控えよう…
いつもの作り笑いと
作った性格でやり過ごせばいいんだよね


「ねぇ、遥花ちゃん」

「はい」


「今度の代休さ
デートしようよ」


最後の飾り付けをしてる最中、隣にいたメガネがデートに誘ってきた


代休って、明後日の土曜日にある文化祭の代休のことだろう


…そんなの断われる相手じゃないけど、今の私には行かないって選択肢しかない
これ以上、誰の印象にも残っちゃダメなんだ
主人公が変わるなんてあってはならないことだ

そうなったら
もうデートに誘われ無いようにしなくちゃいけない



「ごめんなさい、
今度の代休は彼氏とデートの約束をしてて…」

「……ふーん
彼氏いたんだ?」


はい。居ません
それよりも友達が居ません。でも、いい考えじゃないですか?!実は彼氏いたの。的な!?


「じゃあ、また合わせてよ
俺より君にふさわしい彼氏か見てあげる」


見せてって……
だから人が居ないから


「また予定が合いましたら是非会ってくださいね」


なんていってみる

そんなこと出来ないけど
まぁ、そんな機会は無いだろうし


あったとしても
それくらい、
どうにかなるよね





< 25 / 74 >

この作品をシェア

pagetop