【完】無知な彼女の周り

一人目の王子様は
不良で硬派の同羅春雄(どうらはるお)同じクラスだが、まぁ、不良だからいつも屋上にいる。教室にもめったにこない。だから、主人公に会う機会が無いわけだ。ならば連れていこう!!

「ねぇねぇ、今日のお昼ごはん屋上で食べない?外は晴れてるしきっと気持ちいいよ!!」

「ホント?!行く行く!!」

「じゃあ、昼休みになったら先行ってて
パン買ったらすぐ行くから」

「うん分かった!!」

よし、これで会う予定はたった。後は昼休みになればいいだけだ。



―昼休み――

「ごめんね、すぐ行くから」

「ううん、待ってるよ」


可愛い子だ
私は先に教室を出て彼女が屋上へ向かうのを見て、これで一人目の王子様と出会って本格的に話が始まる。

パンを買って階段を登りながら、どんな会話してるんだろうとふと思ったが、まぁ第一印象がいいわけ無いな、多分主人公キレるね。とありきたりを予想していた


「ごめんね遅くなって
結構混んでてさー」

「全然いいよ!!」


やっぱり顔が怒ってる

「どうしたの?
怒ってるみたいだけど?」

「だって、あいつ失礼なんだもん!!信じらんない!!」

はい、どんぴしゃー←
怒りながらお弁当食べてるし、あいつってのはもちろん不良(春雄)の事だろう。がっつりありきたりだね、つまんねーの

屋上で学校について色々説明して、もちろん王子様の話もして、興味ないよ的な表情で聞いてる主人公。まぁ、今んとこはそんなもんよ後からじわじわくるんだってば。

そうして昼休みは終わって午後の授業が始まって終わった。放課後になり、私と主人公は一緒に帰ることにした。そして下駄箱で会ったのは不良だった。

「は、春雄様…!!
こんにちは!!」

言ったのは私。これがありきたりな反応だからね。で、隣で驚いてるのは主人公。まぁ、そうでしょうね

「ちょっ!!遥花ちゃん!?
何してるの??こんな奴に…」

「こんな奴じゃないわよ!!昼休みに言ったでしょ?!彼が王子様の一人、同羅春雄様よ!!」


「えぇ…?!」



一人目の王子様
同羅春雄
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