【完】無知な彼女の周り

あれから何時間がたったのか、頭痛もマシになって、熱も下がったみたいだ。

「さ、帰るか」

保健室の先生はいないみたいで、早退届とか出さなくていいのがろうか?まぁいいか。書置きだけして帰ればそれで何とかなるだろう

「あ、かばん…」

教室に取りに行こうと思いベッドから立ち上がると、ベッドの足に鞄が置いてあるのを見つけた。もって来てくれてたのか。赤の他人の鞄まで持ってきてくれるなんて律儀なやつだ。

時計を見ると昼前だ。早く帰ってゆっくり寝よう。






―家―――

この家に誰もいない。両親は単身赴任に母がついていった。私も行くかと聞かれたが、もう高校に入った後だったし、その前に転校生になるなんて絶対に嫌だ。そんなの目立つじゃないか。

さっさと寝よう。帰ってくる途中にまた熱が上がったみたいだ。体中が重い…

制服を脱いだままの薄着でベッドに横になり、1分やそこらでぐっすり眠りについていた




とにかく眠たいが勝ってしまう
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