【完】無知な彼女の周り
□想いの勘違い
次の日――――
あのバカ、明日ーとか言いながら今日も明日も休みじゃないか。ウソばっかり言いやがって。
さて今日はどうしよう。風邪は治った。やることはもう無い。
思えば、何かあれば何かと家に来てた冬紀も全く顔を見せなくなった。それよりも、あいつの笑顔が消えた気がする。へらへらしてたのになぁ。可奈子ちゃんに相手されてないのか?
なんか、かわいそうに思えてきた。
そうだ。電話してみよう
「もしもし?」
「…あ、冬紀?」
「遥花ちゃん!?」
「なんでそんなにびっくりするのよ」
「い、いや、ごめん」
「本題なんだけどね、可奈子ちゃんの事好き?」
「…え?なんで?」
「気持ち知りたいなぁって思って」
「す、好きだよ?でもね、それは…」
「そうなの?知らなかったー!!じゃあ、デートとかしたいよね?」
「ちがっ…」
「どこにしようね?温泉旅行とかいいね」
「だから…」
「また、当たったってことにしてさ」
「……」
「いいね、そうしよう!!」
「…もう!!遥花ちゃん嫌い!!」
「…は?」
ブチッ――
なんか知らないが怒られた。私が悪いのか?
でも、当たったって事にするにもそんなにお金持ってない
はぁ、夢の話ってことで終わりか