【完】無知な彼女の周り
■彼かストーカー
結局、何もしないまま、休日は終わり、学校に着いた。
最近は、早く学校に行ってないため、教室に着くと、半数ぐらいの人がいる。
「おはよー」
「おはよう」
適当に挨拶を交わして、席に着く。
「ねぇねぇ、遥花ちゃん、気になってんだけど、
こないだいっしょに居たの誰?」
なぜにバカがこのクラスに来てんだ
「えー、秘密です」
「なになにー?」
「いやね、遥花ちゃんが男と一緒に居たんだよ」
ぎゃー、メガネまではいってきやがった!!
もう注目の的じゃねーかよ
「ふーん、言ってた彼氏?」
違うよ、ただの性悪な馬鹿だよ。
あ、でも、これは使えるかもしれない
「そうなんですよー」
もうあいつとは会う機会ないし、適当にあしらえば、何とかなる
「へぇー!!彼氏さんだったんだー」
「秋一、そいつカッコよかったか?」
「おう、これぞイケメンみたいな顔してたぞ」
どんな顔だ。あ、あんな顔か。あれはイケメンなのか?
第一、バカは先輩だよ、メガネ君。敬語はどうした
「あ、チャイム鳴りますよ。席につかないと」
「あ、もうそんな時間か。じゃあ、バイバイ遥花ちゃん」
なんて目立つんだ。
まるで私が主人公みたいじゃないか。