【完】無知な彼女の周り
そして放課後。
早く帰るつもりだったが、主人公に止められて、覚えもしないくだらない話を聞かされた。たしか、地デジがどうとかって言ってた気がする、しらねーよ。
お前主人公だろ、頑張って王子様たちをほれさせろ。
あ、そうだ。
「突然だけどさ、可奈子ちゃん、好きな人いる?」
「えーホント突然、でも、いないよ」
んー、ウソは言ってないようだなぁ
まぁいいさ、結果、誰かと引っ付くんだ。
「あ、もうこんな時間だ!!ゴメン、先帰るね」
もう30分も話聞かされたようだ。もう限界なんだよ
「え?ゴ、ゴメン、引き止めちゃって…」
「いいよ、じゃあ、バイバイ」
「うん、バイバイ、また明日ね」
「ん。」
やっぱり、主人公にふさわしい女の子だ。
私から見てても可愛い子だ。
門まで来ると、違う高校の制服を着た男が立っていた。
少し遠くて顔が分からない
そしたらこっちに気づいて、憎たらしい笑みを浮かべた
「やぁ」
顔が見えてしまった。あの男だ。
あの公園に居た、下手な芝居をしてたあの性悪男
ホント、ストーカーじゃね?