【完】無知な彼女の周り
「あー気持ちいいー」
あと…
「あれ?可奈子ちゃん?」
うっしゃあ!!見事的中!!
久しぶりのありきたりがこんなに嬉しいとは!!
そう、現われたのは
腰にタオルを巻いただけの王子様+1
もちろん可奈子ちゃんは
「きゃぁああ!!
変態ッ!!ここ女湯よッ」
「女湯じゃねぇよ
男湯だって。間違えたのはお前らだろ?」
「2人とも違うよ、ここは混浴。どっちも間違ってないって」
ってメガネがいう
お前、確信犯だな
あ、私もか
「遥花ちゃん、嬉しそうだね」
「ホントですか?」
冬紀が久しぶりに声をかけてきた気がする。でも、目が泳いでる。ぐいっと顔を覗き込むと
「え、ちょっ」
バシャッ――
冬紀はビックリして、温泉にはまった。がすぐ出てきて、その顔を見ると真っ赤だった
その顔がなんとも面白くて、芝居なんて忘れ、私は声を出して心から笑った