【完】無知な彼女の周り


いいことなんてないまま昼休みになってしまった。今日はお母さんお手製のお弁当にあるし、気分的に屋上で食べようかな?

「可奈子ちゃん、今日屋上で食べない?」

「いいねー、そうしようか」

屋上に出るとすがすがしいほど晴れた空があるのに、誰も居ない。

「んー、やっぱり屋上は気持ちいいねぇ」

そういいながら、置いてあるベンチに腰掛け、弁当を広げた

「あ、今日はいつもと違うね」

可奈子ちゃんがお弁当の中を見てそういった。
いつも私が作るお弁当は、冷凍食品ばかりのお弁当。でも今日は、気合の入ったお母さん作だから、たこさんウィンナーとか、ハートのピックとか使って可愛く作ってある。

「今日はね、お母さん作なの」

「へぇ、お母さん可愛いね」

そういってると屋上の入り口から、王子様が揃いも揃ってやってきた

「あ、遥花ちゃんに、可奈子ちゃんだ!
どうせなら一緒に食べよ」

バカが話しかけてきた。
みんなは屋上にレジャーシートをひいて、こっちにおいでと手招きをしている。

「いこうよ」

そう言って可奈子ちゃんの手を引く
たぶん最後の進展イベント。大いに楽しまなきゃ

「いただきまーす」

私が手を引いたから、可奈子ちゃんの隣にはメガネにして、可奈子ちゃんの隣は私で、私の隣には不良となった。

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