【完】無知な彼女の周り
また日は変わり、
残すは今日だけとなってしまった。
今はいつもよりずいぶん早い登校。やっぱりどこか寂しかったんだろうか。少しでも長くこの学校にいたかった。
教室に入っても、思ったとおり誰も居ない。たぶんどこもそうだろうとカバンだけ置いて学校を見てまわることにした。
1階に降りて、ふらふらと歩き、体育館の前まで来た。少し開いた扉から、ダンダンとボールを叩く音が聞こえる。その隙間からそっと中をのぞくと、バカが一人バスケの練習をしていた。その様子を見て、またいつかここに可奈子ちゃんが立って、バカに話しかけて、友情が深まるんだろうとありきたりを想像していた。すると、バカが視線に気付いたのか、
「誰?」
バカがこっちに向かってきた。ここは私が立っているところじゃない。私はそっとその場を立ち去った。
その後も学校をふらふらしていると、生徒が次々とやってきて、さっきまで静かだったこの学校も騒がしくなりだした。
さ、私も教室に戻ろう
そして、
最後の学校生活を、満喫しよう
残すは今日だけとなってしまった。
今はいつもよりずいぶん早い登校。やっぱりどこか寂しかったんだろうか。少しでも長くこの学校にいたかった。
教室に入っても、思ったとおり誰も居ない。たぶんどこもそうだろうとカバンだけ置いて学校を見てまわることにした。
1階に降りて、ふらふらと歩き、体育館の前まで来た。少し開いた扉から、ダンダンとボールを叩く音が聞こえる。その隙間からそっと中をのぞくと、バカが一人バスケの練習をしていた。その様子を見て、またいつかここに可奈子ちゃんが立って、バカに話しかけて、友情が深まるんだろうとありきたりを想像していた。すると、バカが視線に気付いたのか、
「誰?」
バカがこっちに向かってきた。ここは私が立っているところじゃない。私はそっとその場を立ち去った。
その後も学校をふらふらしていると、生徒が次々とやってきて、さっきまで静かだったこの学校も騒がしくなりだした。
さ、私も教室に戻ろう
そして、
最後の学校生活を、満喫しよう