【完】無知な彼女の周り
―また次の日――
今日はあのメガネになにがなんでも会いたくないからいつもより30分遅めに登校中…
「あ、遥花ちゃんだ」
「ちがう!!」
「…ちがうく無いじゃん」
なんでだ!!なんでこいつがいる!!散々避けてきたのに!!
「ねぇ、なんで最近避けるの?僕なんかした…?」
こいつは4人目の王子様の白川冬紀(しらかわふゆき)家が斜め前でちっちゃい時から遊んでた幼なじみ、最近避けてきたのはこいつも王子様だし、あんまり関わったら主人公に気が行かないなって思った結果
「…ねぇ……」
「あ、そうだ、私のクラスに転校生が来たの!!すっごい可愛い子なのよ」
思いっきり話をそらしたら冬紀のやつ、ふてくされやがった。
「遥花ちゃーん!!」
あ、主人公きた
「おはよう!!」
「おはよー、わっ、こんな時間!!ごめん、行くね!!」
とか行ってその場から逃げる私。だってせっかくの機会だし、私がいたら邪魔だ。
私が教室に着くと主人公と冬紀は仲良く2人で登校中だ。よし、これで全員会ったな。
4人目の王子様
白川冬紀