リバース
次の日いつもよりかなり早起きをして、ミウの家まで彼女を迎えに行った。
昨日の事を謝りたかったのもあるけど、何よりミウに会いたかった。
なんだかミウが遠くへ行ってしまう気がして怖かったから。
玄関を開けたミウは俺を見付けて驚き、怒った表情になった。
でも俺がおはよ、って言うとすぐに笑顔でおはよう、って言ってくれた。
その表情は全て俺だけの物で、雲でくすんだ朝日なんかよりずっと眩しく見えた。