笑顔とミルクティー



あたしを捕まえられたことがそんなに、嬉しかったのだろう


あたしは、ちっとも嬉しくない



結局行くはめになるんだったら、最初から逃げずに行くんだった


大体、ここまでして残らなきゃいけないのかなぁ?



「バカ」


「ん?何か言ったか?」


「いいえ、何も」



バカじゃないって、思ったけど、バカとは言わすにいられなかった


ほんと、バカ



そして着いた、準備室…の隣の部屋



「さてと、どうしよっかなぁ…」



その部屋の扉を見て、呟いた淳ちゃん



「え?何するの?」


「良い機会だし、片付けようと思って。ここ、半分物置になってたからな」



半分どころじゃないと思うんだけど、あたしの勘違いかな?


だって薄暗いし、何か出てきそうなくらい、怖い…



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