笑顔とミルクティー



「淳ちゃん…ここ誰が使ってるの?」


「今は誰も使ってない。だから、俺が使おうと思って」



淳ちゃんの手伝いで残されたってこと?



「ほら、早く片付けろ」



そう言って、渡されたのは…マスクと軍手


この人、本気だ


よし!
こうなったら、早く終わらせて早く帰ろう


あたしは、渡されたマスクと軍手をつけて、淳ちゃんと片付けを始めた



「ゴホッゴホッ!凄いホコリ…マスク意味ないよ」


「ないより、あったほうがマシだろ」


「確かに」



今まで、誰も使ってなかったのが分かるくらい、ホコリが溜まっていた



ここを使おうとする淳ちゃんは凄いよ…



「うわっ!何これ!」



あたしの目に映ったのは…



「あー…それ、黒板消しだな。カビが生えてる」



カビが生えて、気持ち悪くなってる黒板消しだった


なんで、そんなに冷静なの?




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