笑顔とミルクティー



「ん?どうした。やっぱり飲めないのか?」


淳ちゃんはあたしの視線に気付いたのか、飲むのを止めてこっちを見た



「飲めるよ。だって、1番好きな飲み物だもん」



あたしは、淳ちゃんから目をそらして、ミルクティを見ながら言った



「そうなのか?俺も好きなんだよ。ミルクティー」



だから、ミルクティー持って来たんだ



あたしは、1人で納得してミルクティーを飲んだ


甘くて、でもどこか大人っぽい味が口の中に広がった


やっぱり、好きだなぁ…
この味



「この部屋、お前のために使おうか。」


「え?」


「机と椅子持ってきて、居残り授業」


「嫌だー!」



放課後残って、授業するなんて…



「冗談だよ。でも、分からないところがあったら、何時でも来いよ。ここで、教えてやるから」



そう言って笑った淳ちゃん…


そんな淳ちゃんを見て、何故か胸が締め付けられた




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