笑顔とミルクティー



「おい」


「え?」


「え?じゃねぇよ。お前の家どこだよ。案内しろ」


「あ、ごめんなさい…」



って待って?
案内しろって上から目線過ぎでしょ



少しムカっときたけど、早くこの空間から抜け出したくて、道案内をした



「次曲がったらすぐにあたしの家があるので、そこでいいです」


「ダメ。家の前まで送る」


「あ、はい」



今日の淳ちゃん、いつもと違うような…



「なぁ?芦山ん家ってあれ?」


「あ、はい」


「真っ暗だけど、誰かいるのか?」



そういえば、今日2人とも遅くなるって言ってたなぁ…



「いないみたいですね」


「大丈夫か?」


「大丈夫。いつものことだから」



なんて、嘘だけど…


だって、今は早く淳ちゃんと離れたいから


何か、このまま一緒にいたら、いけない気がする…



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