笑顔とミルクティー
『いつも1人って言ってたな』
「うん」
2人とも働いてるから、小さいときから夜1人で夕飯を食べることが多かった
だから、今では慣れてしまって、1人でいるのがあたりまえになっている
『寂しくなったらいつでも電話してきていいからな』
「うん」
『メールでもいいから』
「うん、分かった」
淳ちゃんがそう言ってくれて、あたしは自然と笑顔になれた
あたし、本当は寂しかったのかもしれない
でも、それに気付かないフリをしていたんだ
本当はこうして、誰かと話していたかったんだ
「淳ちゃん、ありがとね」
『どうしたんだよ?いきなり』
「別に、ただ言っただけ」
『うわっ、何かムカつくなーそれ』
「あははっ!」