笑顔とミルクティー



『いつも1人って言ってたな』


「うん」



2人とも働いてるから、小さいときから夜1人で夕飯を食べることが多かった


だから、今では慣れてしまって、1人でいるのがあたりまえになっている



『寂しくなったらいつでも電話してきていいからな』


「うん」


『メールでもいいから』


「うん、分かった」



淳ちゃんがそう言ってくれて、あたしは自然と笑顔になれた


あたし、本当は寂しかったのかもしれない


でも、それに気付かないフリをしていたんだ


本当はこうして、誰かと話していたかったんだ



「淳ちゃん、ありがとね」


『どうしたんだよ?いきなり』


「別に、ただ言っただけ」


『うわっ、何かムカつくなーそれ』


「あははっ!」



< 23 / 62 >

この作品をシェア

pagetop