笑顔とミルクティー



水成先生は笑顔で聞いてくる


こんなに近くで笑顔見たの、久しぶりかも…



「え?秘密ですよ。ね?結凪子」


「う、うん。秘密です」



そう言ってあたしは俯いた

だって、なんだか恥ずかしくなって…



「なんだ、秘密かー」



はい、そうです
あんな話、水成先生には言えません!

ごめんなさい



「芦山はいつも俯いてるよな?」


「え?」



水成先生の言葉にびっくりして、顔を上げた


水成先生は、あたしを見て微笑んでいた


え?何?



「まぁ、これからは芦山にたくさん話しかけでいくから、覚悟していてね」



と言って、笑った水成先生


え?な、何これ…


あたしは返事をすることがを忘れて、ただ水成先生を見ていることしか出来なかった



『次は2年2組と、2年4組の試合です。出る生徒は集まってください』



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