笑顔とミルクティー



「何しに来たの?」



まだ、昼休みなのになんでここに来たのだろう



「別に用はねぇよ。俺も黄昏てたいんだよ」



淳ちゃんは手すりにもたれかかりながら、言った



「え?何か悩みあるの?」

「俺も人間だ。悩みの1つや2つはある。」


「例えば?」



そう聞くと、淳ちゃんはにやっと笑ってあたしを見た


え?何?



「例えば、俺の授業で寝るやつのこととか?」


「あー…なるほど」



なんか、それって…



「いるね。寝てる人」



あたしのこと?



「すみません…」


「まぁ、反省してるんだったら、いいけどな」



笑いながら言った淳ちゃん



「もう!からかわないでください!」


「すまん。すまん。」



絶対、謝る気ないよ。
この人…


あたしは、淳ちゃんを睨んで、空を見上げた



< 5 / 62 >

この作品をシェア

pagetop