笑顔とミルクティー
「…なんで?」
「目のまわりが赤いから、泣いたのかなぁって…」
やっぱり、バレちゃうか…
「あまりにも淳ちゃんが遅いから欠伸したからだと思うけど?」
「すまんって!先生には、いろいろと用事があるんだよ」
…告白されたこと、やっぱり言わないんだね
「呼びに行こうとしたら、ちょうど来たからとっさにドア押さえた」
「そんな瞬発力いらないから、頭の良さに補ってくれ」
「淳ちゃんが思ってるより、頭良いもん!」
「そうですか。ほら、プリント出せ」
「はーい」
本当は分かってるのかもしれない
でも、認めたく無かった
また、“先生”っていう存在を好きになるなんて…
夕陽に当たる淳ちゃんの笑顔がなんだか切なくて、
涙が溢れそうになった…