笑顔とミルクティー



「今日はここまで。芦山は放課後逃げんなよ?以上」


「きりーつ」



あたしが落ち込んでいるうちに、授業が終わった


そんな、追い討ちかけなくても…


淳ちゃんは、そんなあたしのことにも目もくれず、教室から出ていった



「どんまい」



そう肩を叩かれて、あたしは顔を上げた


そこには、ニヤニヤして立つ星那がいた



「何その顔。全く、他人事だと思ってー…」


「他人事だもん!」



だもんって…



「はぁ…」



「ほらほら、ため息ついてると、幸せ逃げるよ?元気だして。水っち入ってきたよ?」


「水っち?」



うわっ!
次、数学じゃん…
忘れてたよ…



でも、落ち込んでても水成先生の授業は何故か、笑顔になれるんだ


やっぱり、好きな人の授業だからかなぁ?



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