かたっぽうの恋
あの肝試しで、私と二宮くんの仲は、
グッと近づいた。
学校でも、挨拶や、たわいない会話もできるようになった。
「にっ二宮くん、おはよ!」
「ん、岸本さん、
おはよ!あ、売店のクリームパン美味いって知ってる?」
見つめていただけのころから考えたら夢みたいな気分で、話せることができたらふわふわと幸せだった。
中学二年では、
同じクラスになれた。
一年の時には見られなかった、
クラスでの二宮くんを見た。
席替えの時、隣の席になりたくて、
こっそり隠れておまじないをした。
二宮くんの背中に向かって、
心の中で「ぱんだぱんだ」と念じるおまじない。
こんなのバカみたいとわかってるけど、
席替えにいたっては、おまじないに頼るしかないと思う。
隣にはなれなかったけど、
背中に念じたおかげかな?
後ろの席になれた。
二宮くんの大きな背中で、
黒板が見にくいけど、平気だよ。
二宮くんからプリントがまわってきたとき、泣きそうになっちゃうよ。
二宮くんが振り向いた時に、
ほんの少しだけ顔が近くなるもん。
心臓が壊れそうになる。
二宮くん、好き、
好きすぎて死んじゃうよ。
もっと近くなりたいと思った。
グッと近づいた。
学校でも、挨拶や、たわいない会話もできるようになった。
「にっ二宮くん、おはよ!」
「ん、岸本さん、
おはよ!あ、売店のクリームパン美味いって知ってる?」
見つめていただけのころから考えたら夢みたいな気分で、話せることができたらふわふわと幸せだった。
中学二年では、
同じクラスになれた。
一年の時には見られなかった、
クラスでの二宮くんを見た。
席替えの時、隣の席になりたくて、
こっそり隠れておまじないをした。
二宮くんの背中に向かって、
心の中で「ぱんだぱんだ」と念じるおまじない。
こんなのバカみたいとわかってるけど、
席替えにいたっては、おまじないに頼るしかないと思う。
隣にはなれなかったけど、
背中に念じたおかげかな?
後ろの席になれた。
二宮くんの大きな背中で、
黒板が見にくいけど、平気だよ。
二宮くんからプリントがまわってきたとき、泣きそうになっちゃうよ。
二宮くんが振り向いた時に、
ほんの少しだけ顔が近くなるもん。
心臓が壊れそうになる。
二宮くん、好き、
好きすぎて死んじゃうよ。
もっと近くなりたいと思った。